■ドットアニメーションのコツ その2(2008.09/11)
 
 
【その1】 【その2】 【その3】 【最終回】  
 
 
ドットアニメーションのコツ その2の時間です!
 
前回は、たまたまパターンを描かずに済んだ、星形の回転アニメーションの
描き方を説明しましたが、今回は正方形の回転アニメーションについて
説明したいと思います。「また回転かよ!」と思わず最後までお付き合い下さい。
今回は、前回よりも少しだけ実用度が高いと思います…多分。
 

 
「B」  
前回に登場した「B」の図形です。これを回しちゃいましょう。
パターンをちゃんと用意しないといけないのですが
形自体は至ってシンプルなので、意外と楽かも?
 
 →   →   →   
前回描いた丸のアタリの上に、中心に対して90度間隔で点を描きます。
その点と点の中間に、点を描いて…(45度間隔)
更にその点と点の中間に 点を描きます(22.5度間隔)
(少しでも判り易くなるよう、点に色をつけてみました)
 
「1」  「2」  「3」  「4」  
赤・紫・青・緑をそれぞれ結ぶと、「1〜4」みたいになりますよね。
 
「1」  「2」  「3」  「4」  
余分な部分をカットして、塗りつぶし、調整をすれば、はい出来上がり。
よくよく見ると、「2」「4」が、左右反転の形状になっている所にも注目!
1枚分、絵を描く節約(テクスチャエリアの節約)ができますね。
 
 ぐるんぐるん  
順番に再生すれば、正方形がぐるぐる回っているアニメーションの完成です。
 

 
ここまでは「そりゃそうだろう」と言わんばかりの解説ですが
少し工夫を入れて、これを元に立方体の回転アニメーションを作ってみましょう。
 
 →   →   
上で描いた図形を、2ドットに1ドット間隔で間引いて繋ぎ合わせると
縦に50%潰れた図形が出来上がります。
(ツールによっては、高さ50%と指定するだけでOKです)
「1〜4」を同じように処理して、アニメーションをさせると…
 
 
立方体の上面が回っているように見えますね。
 
 →   → 
 
それを上下に二重に並べて、頂点を線で繋いで、面を塗りつぶして、調整をかけると…
立方体の回転アニメーションあっという間にできてしまいました!
最初から立方体のアニメーションを作ろうとするのは大変ですが
基本を押さえつつ応用すると、こんなに簡単に作れてしまうのです。
 
 →   →   → 
 
応用例その1。前回作った星型アニメーションも、この通り!
「3Dで作ったんじゃねぇの?」と自らボケツッコミを入れてしまいそうです!(なんでやねん)
 
 →   → 
 
応用例その2。上の面を点にして、四角錐の回転アニメーション。
 
 →   → 
 
応用例その3。上と下のパターンをずらして、十面体の回転アニメーション。
 
 →   → 
 
応用例その4。25%に潰した正方形を上下対象に並べて、対角線を繋げば
ゼビウスのバキュラもどきの出来上がり!
 
       原寸大で、ぐーるぐる
 
…なんだか美味しそうに見えてきました。じゅるじゅる
 

 
ドットアニメーションの面白さを、少しでも感じて貰えれば幸いです。
それでは、今回はこの辺にて〜。
 
 
(2008.9/11)  
 
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